三国志

以前、僕がほとんど徹夜したことがない件について書いたことがあります。朝まで起きてたことは何回でもありますが、その後どうしても眠くなって寝てしまいます。でも一回だけハッキリと、完全な徹夜(夜寝ずに、次の日も普通に起きてる)をした記憶があります。それは今年、外泊許可を得て自宅に帰り、友達と遊び倒したときのこと。


正直とんでもないことで、病院に戻るときはなんか体の感覚がおかしくて、脈拍数とか異常なんじゃないかと思ったくらい。戻るとすぐにバイタルを測定されるのですが、幸いなんともなくて事なきを得ましたけど…。


なんで徹夜してしまったかと言うと、ファミコンの「三国志 中原の覇者(ナムコ)」をやっていて止まらなくなったから。病院ではとにかくひま。反動で外泊してる時間を極限まで使ってしまったというわけです。もちろん反省して、その後はそこまではしてませんよ。


で、この三国志シミュレーションゲームで有名な光栄のやつではありません。知る人ぞ知るナムコが作った三国志です。光栄のまじめなゲームとは一線を画し、コミカルなキャラクターに、妙なゲームシステムが魅力…というか魔力のようなゲームです。中学生のときにはまったゲームを去年実家で発見しました。当時は友達の家に入り浸り、ケンカになることもあるくらい、暗くなっても白熱して遊んでました。今もとっても面白いのです。


そんなこんなの三国志ですが、今日なんとなく中古ショップに入って度肝を抜かれました。


光栄の三国志はシリーズ化され、今でも続いており、僕も当時1と2までは買いました。複雑なゲームは好きでないのでそれ以降は買ってませんけど。でもナムコ三国志はシリーズ化されることはなく、単発で残念に思ってました。でもそれが違ったのです。


三国志2 覇王の大陸」


目を疑いました。明らかに続編です。僕はたまにそういう詰めの甘さを見せることがあります。シリーズで順番に借りてたレンタルビデオを全部見終わったと思っていたら、しばらくして続きがあることに気付いたり。後から思うと、物凄く中途半端なところで話が終わってることになってしまうので不自然極まりないのですが、そんなものかと思ってしまうところがあるんですよね…。


基本のシステムが変わっていないことはパッケージを見てもわかり、即購入しました。僕は急いで家に帰り、電源を入れました。タイトル画面が現れ、1プレイを選ぶとゲームが始まりました。でもなんか変です。


西暦100年というおかしな時代からスタートしたと思いきや、いきなり民衆の反乱が相次ぎ、あっけに取られているとアカイナンという脇役キャラが全国統一をしたということになり、エンディングが流れた挙句、ゲームが終わってしまいました。


僕は何かの間違いかと思っていろいろ試しましたがいつも同じでした。ということでショップに戻りました。


店員に言うと、そのソフトを確認用の古ぼけたゲーム機に挿して確認してくれました。そこではちゃんとゲームができました。でもそのゲーム機は僕の持っているファミコン互換機とは違うので、同じやつで試してもらうと、同じ現象が確認できました。


店員は「返金できますけど…。」と言いましたが、僕はなんとかプレイしたいので、別のゲーム機はないかと聞きました。すると店員は別の新品のファミコン互換機を持ってきて、試してくれました。すると、見事にちゃんとゲームが始まりました。一刻も早くプレイしたい僕は、そのゲーム機を買って急いで家に帰りました。しかし…。


なんというか、知らないものを勝手に自分の中で美化することってありますよね。僕は、あんなに楽しい三国志の続編だから、ものすごく楽しいと思い込んでしまいましたが、正直それほどでもありませんでした。三国志をやりつつ、ここをもっとこうしたら面白くなるのにといくつも思っていたので、もし自分が作らせてもらえるならすごく面白くする自信はありました。だから絶対続編は面白いと。


人間だから、後姿の美しい人が歩いてたら、どんな顔してるんだろうと思ってしまうもの。続編を発見した僕は、どう転んでも買ってプレイしていたと思いますが…今回は残念でした。昔のゲームのコードをいじって改良できるゲームとかあったら買うんですけどねぇ。