英語

人は有史以来いろんな発見をしてきたし、いろんな物を作ってきました。でもそれって、ただ単なる個人の能力だけではないと思うんですよね。なんというか、偶然の発見とかいろいろあると思うんですが、その中でどうしてもそれを作らなければならない状況って重要だと思うんですよね。なんとかしなければ飢え死にしてしまうとか、権力者から強制されたりとか、仕事なら締切とかお客さんとかそういうの。


それを強く感じるのは、働かずに療養してるこの状況。僕だって人間としてのそれなりの能力はあるし、働いていたころはいろんなものを作り出していたと思います。でも今はどこからもプレッシャーを受けず、ほとんど何も産み出していません。人間にとって、そういう外からの影響みたいのってすごく重要なんですよ。


しかしそんな僕が唯一続けていることがあります。それは英語のニュースを見ること。2月くらいから続けているのですが、NHKBSで朝4時くらいからやってる英語のニュースを録画して毎日見ています。英語ですが内容は日本向けで、CNNニュースとかと違って親しみやすさがあります。もちろん僕はネイティブでもないし、全部は理解できませんが、少しは聞きなれてきたような気もしてます。


しかし今般の北京オリンピックのせいでBS放送がオリンピックだらけになってしまい、僕はずっと続けてきた放送をしばらく聞くことができなくなりました。英語というものは聞き続けることが重要な気がしていた僕は、他の英語番組を探すことにしました。


そして白羽の矢が立ったのが、NHKの「英語が伝わる!100のツボ」。


ビデオのストーリーの中で主人公が言いたい言葉を英語では何と言えば良いのか考えるという10分間の番組です。考えるのはタレントの優木まおみ。そして先生の女性の解説の後、外人の男性が答えを発表し、何問かの練習問題をこなして番組は終了します。白羽の矢を立てたポイントはいくつかあるのでしょうけど、優木まおみがなかなかかわいかったことが大きく貢献しているのは否定しません。


で、優木まおみは惜しい答えをしたり、ほとんどわからなかったりと、いい生徒役を演じているのですが、今日は、「会社に届けてあげるよ」が問題でした。僕はいつも一応考えます。届けるって何だろう。送る?send?とか思っていると、優木まおみが言いました。


I will bring it to your office.


ここでいつも先生が「惜しいですね〜」なんて言って解説につなげるのですが、なんと!perfect。完全に正解だったのです。


何いぃぃぃ!!


僕は2月から英語ニュースを聞いてきたプライドがあったのですが、木っ端みじんに打ち砕かれました。優木まおみに完全に敗北したのです。思い返してみれば、優木まおみは台本を読んでいるというよりはその場で考えている感じで、きっと全国放送されているという強烈なプレッシャーの中で番組を続けているうちに英語が上達していたのです。


確かに僕のやっていたことは、聞くばっかりで自分で話すということではなかったし、ニュースだから会話ではなかったけど…むむむむ…これは負けてられん!優木まおみは僕にとってかわいいタレントではなく、もはやライバルだ!ってあれ?もしかして僕も何気に良い影響受けてる???


それにしても、あんなに簡単な言葉もわからないなんて…英語上達しないな〜…。