馬券

落ちているものを拾う。とても勇気の要ることです。


昨日僕は梅田に用事があったので、家から駅まで歩いていました。すると見覚えのある紙が一枚落ちていました。勝馬投票券。いわゆる馬券です。


最近落ちているものを拾ったことなんてありませんでしたが、僕はその馬券を見たとき、昔友達が言っていたある格言を思い出しました。


落ちている馬券は拾え。


この格言の意味するところは文字通りそのままなのですが、どうしてこれが格言なのでしょうか。競馬というのはギャンブルですが、1つのレースで勝つ馬は普通1頭。最近は馬券の種類も増えましたが、やっぱり当たり馬券の数は売り上げのうちごく一部で、ほとんどの馬券はレースの確定とともにただの紙切れと変わります。競馬場や場外馬券売り場に行ったことのある人はお分かりでしょうが、レース後には馬券が大量に捨てられ、それを清掃係の人がゴミ袋に入れています。これを格言通り拾っていたら大変です。


違うんです。この格言はある条件のもとで効果を発揮する格言なのです。それは「競馬場や場外馬券売り場以外の場所に」落ちている馬券は拾え、なのです。僕の友達は、ある経験をしたからこそこの格言を言うようになりました。


僕の友達はレンタルビデオ店でバイトをしていました。店には当然いろんなお客さんが来ますが、あるときレジの前に馬券が落ちているのを発見しました。友達は何気なくそれを拾い、軽い興味でその馬券のレースを調べてみたところ、なんと大当たり!大金をゲットしたのです。


頭のいい人ならわかるでしょう。要するにこういうことです。馬券というのは外れた瞬間ただの紙切れになるので、大体の人はその場で捨てます。だけど当たり馬券は捨てません。競馬場などにいてすぐに換金できる場合は換金することもありますが、大きなレース後で払い戻しの場所が混んでいたり、事前に馬券だけ買っておいて自分の家や出先で馬券が当たったことを知ったときなどは後日換金することになります。この場合、大事に馬券を財布などにしまっておいて、ついでのあるときなんかに換金します。


でもこれが不運のもと。財布に馬券を入れたまま日々を過ごし、たまたま何かを買ったりしたときに、お札と一緒にハラリと馬券を落としてしまい、気付かずにその場を去ってしまうことがあるのです。よって、競馬場などとは関係のないところに落ちている馬券は当たりの可能性が高いのです。


僕は若干人目を気にしつつも馬券を拾いました。



見てみると1月20日の馬券。1ヶ月近くも換金せず大事に持っていたのがアダでしたね。しかも馬番連勝。1、2着に入る馬を2頭選ばなければいけない難しい馬券なので、結構な配当が期待できます。どのくらいでしょうか。


ちなみに先日行われた2月10日の小倉競馬の馬連は順に、6.5倍、20.8倍、55.5倍、57.9倍、70.4倍、20.9倍、74.1倍、30.7倍、32.3倍、8.8倍、48.6倍、16.1倍。平均すると約36.8倍です。3000円購入されているので、3000×36.8=110,400円。ヤッター!


僕はソワソワしながら電車に乗り、真っ先に梅田の場外馬券売り場へ向かいました。しかし場外馬券売り場での換金は16時までのようで、換金はできませんでした。用事があったのでしばらく何もできなかったのですが、家に帰るとすぐに結果を調べました。


1回2日小倉11レース エクセル博多開設記念 馬連347.8倍。


キター!!!!!


3000×347.8=1,043,400円!!!!


とうとうやってしまいました。100万円馬券です!換金は60日間有効だから余裕で大丈夫。50万円以上か100万円以上は所得税とかの問題で、何か手続きをしないといけないと聞いたことがあるけどまあ少しくらい税金払ったって全然OKです!


ちょっとヨレヨレだけどちゃんと機械に通るかな〜?ドキドキ。そんな風にしてお宝馬券を眺めていると、ある数字が目に入りました。「1-3」。要するに1番の馬と3番の馬が1、2着という馬券です。まさか…ね…。大事なところをチェックしていませんでした。


1回2日小倉11レース エクセル博多開設記念 馬連11-18 347.8倍。


いい夢見させてもらったぜ。ありがとよ!泣