免許証の写真

誰しも写真に写るときにはいい顔をして写りたいですよね。写真自体に写るのが好きでない人でも、身分証明書なんかでは顔をばっちり撮られちゃいます。以前僕がもらい事故をしたとき、相手の車から普通のおばさんが出てきたのでとりあえず免許証見せてもらったら、叶姉妹もびっくりのものすごいメイクで写ってました。本人とわからないくらいの写真は困りますけどね。


僕の今持ってる免許証は、実は高校生のときの写真です。


どうやればそんなことができるかと言うと、別に難しくはありません。初めて免許を取ったときや、更新のときに試験場で講習を受けたときなんかは無理ですが、無事故無違反の場合は自分があらかじめ撮影した写真を持っていきます。そのときに高校のときの写真を持っていっただけのことです。


前回運転免許の更新が近づいたとき、適当な写真が見当たりませんでした。撮影しに行くのも面倒なので家の中を探していたら、見つかったのが高校のときの写真。特に意図があったわけではないんです。


でもさすがに高校のときの写真は却下されるんだろうなーと思いましたが、却下されたら仕方ないやと思って警察署に向かいました。いろんな書類と一緒にさりげなく写真を提出し、チェックされるのを待っていると、係の人が写真を見たところで手が止まりました。


「あの…この写真ですが…」


やっぱりダメか。清々しすぎるしな…。僕は潔く観念しました。面倒だけどどこかで証明写真撮ってくるか〜。


「もうちょっと…その…まっすぐ写ってるやつありませんかね〜?」


え?まっすぐ?


自分の提出した写真をもう一度見ると、切り方が悪かったのか撮り方が悪かったのか、確かに僕の顔が少し斜めを向いていました。


「あ…今ちょっとそれしかないんですけど…」
「そうですか。」


思わぬところを指摘されどうなるのかと思いましたが、それっきり何も言われずで、普通に新しい免許証が作成されました。もちろん写真は斜めを向いた高校生のときの写真でした。


ということで、免許証を更新するときの写真は限度を超さないよう気をつけましょう。