一番すごい野球選手

バリー・ボンズという名前を聞いたことがあるでしょうか。アメリメジャーリーグで歴代最多の762本塁打の記録を持つ男。いまだ現役です。


先日、ボンズが禁止薬物使用についての偽証罪などで起訴されたとのニュースを耳にしました。ボンズには以前から禁止薬物の使用の疑いがあり、すばらしい記録に影がつきまとっているのです。確かに彼の体格は昔と比べてかなりすごくなったような気もします。


日本では王貞治が記録を持っていますが、本塁打の記録というのは、野球において最も華々しく、賞賛されるものと言っていいと思います。やっぱり一番盛り上がるのはホームランですし、投手戦は玄人好みで僕も好きですが、スタジアムに行ったら細かいコントロールとかわからないですしね。


という風に考えると、ボンズは一番すごい!と言いたいところですが、この禁止薬物の疑惑。どう考えたらよいのでしょうか。


じゃあボンズを除外して、2番目に本塁打の数が多い人が一番すごいということにしましょうか。2番目は既に引退してますが、ハンク・アーロンという選手。誰?って思う人も多いでしょう。でも彼の本塁打数を見ると見覚えがある人も入るはず。この人の記録は755本。王貞治が756本目の本塁打を後楽園球場で放ったときに大騒ぎになったのはこの人の記録を抜いたからです。王はそのときから「世界のホームラン王」と(日本では)呼ばれるようになり、その後もホームランを打ち続けました。


でも…アーロンってなんか知名度的に浸透してる感じもないし、実際にボンズより本塁打数は少ないわけで…じゃあボンズってことにしとこうか…と思ってもやっぱり薬でホームランの数増やしてたとしたらフェアじゃないし…。僕は困り果てました。僕は些細なことで困り果てることが可能です。


しかし、僕はこの問題を解決することができました。


それは本塁打数第三位の男の存在に気づいたから。本塁打数714。なぜこれで一番すごいかって?彼は714本塁打以外に、なんと投手として94勝していたのです!


彼の名はベーブ・ルース。


最初から野手として活躍していたら一体どれくらいホームランを打ったのでしょうね。やっぱ一番すごい人っていうのは型破りです。