相撲

今、大相撲大詰めっぽいですね。見てないですが。


最近の相撲界は相撲自体でなくて別のことで世間を騒がしてますよね。朝青龍問題とか、リンチとか、花田家の事情とか…。どうでもいいことも多いのですが、僕は共感する点が一つだけあります。それは主催する側、つまり相撲協会がちゃんとしてないと、力士は安心して相撲をとれないということです。昔の名力士が要職に就いてたりしますしね。僕も昔とても悲しい目にあったことがあります。


それは小学校のとき。


担任の先生の提案で、何人かでグループを作ってそれぞれがみんなが楽しめるイベントを企画・実行しようということになりました。これはなかなかいい教育だと思います。一つの物事をゼロから作って成し遂げるというのはクリエイティブさや正確性、折衝能力などマルチに養えますからね。


僕は自分が何をやったかは忘れてしまいましたが、他の人たちが考えたイベントに参加するのは面白かったです。もちろんうまく運営できない場合もありましたが、それはそれです。しかし一つだけ納得できなかったのは、クラス相撲大会でした。


僕はその頃、背は高い方ではありませんでした。運動は得意でしたが、パワーを必要とするものよりスピードを必要とするものの方が得意でした。例えば、握力はないけど反復横跳びは早いとか。ついでに言うと、徒競走は負けるけど、同じメンバーで障害物競走をやると勝つとか、そんな子供でした。


だから当然相撲は弱い…と思ったら大間違い。相撲というのは心技体。重要な要素の中に「技」が挙げられています。僕はおばあちゃんの影響で相撲を小さい頃から見ていて、小兵力士が大きな力士になぜ勝てるのかを知っていました。


僕は右前みつ左上手を得意とし、頭をつけたらもうこっちのもの。クラスで一番大きな子にも平気で勝っていました。


そして迎えた相撲大会。負けたら終わりのトーナメント方式で緊張しましたが、僕は得意の型に持ち込んで勝ち星をあげていきました。そして準決勝。僕は奮闘しましたが、運動神経のいい子に負けてしまいました。優勝はできませんでしたが、3位決定戦に勝ち、第三位で大会を終えました。満足できる成績でした。


大会後には表彰式があり、4位までは賞状がもらえました。1位の人は横綱、2位の人は大関…なんて具合です。1位の人が表彰され、2位の人が表彰され、次は僕の番でした。しかし手渡された賞状にはまさかの文字が書かれていました。


「小結」


何かの間違いだろ…。僕が動揺しているのを尻目に4位の人が表彰されました。


「関脇」


納得できなさすぎる。


僕はそれを企画した人たちに、小結より関脇の方が強いんだということを必死に説明しましたが、もう賞状作ってしまったしどっちでもいいじゃんみたいな感じの対応をされ、クラスの小結になってしまいました。


このやるせない気持ち。やっぱしっかりとした主催者のもとで相撲したいですよね。