最強王者フェルナンド・アロンソ
5年くらい前からF1を見始めました。たまたま契約していた衛星放送のチャンネルで放送していたのでなんとなく見ていたら結構面白かったので。それまでは同じサーキットをぐるぐる回るののどこが楽しいのかと思ってたし、その気持ちはわかるのですが、それはそれで見てました。
だけど今年は入院したこともあって全然見ませんでした。地上波でも放送してるんですが、地上波はCMが入りすぎたり、タレント使ったりして変に盛り上げすぎたりするので面白さ半減なのです。
例えば。
たまたまこの前地上波放送のF1を見たときにとても引っかかる言葉がありました。
「最強王者フェルナンド・アロンソ」
地上波では、ただ単にドライバーの名前を表示するだけでなく、なんというかキャッチフレーズのようなものをつけていたんですね。まあ初めて見る人とかにとっつきやすかったり、盛り上げようとしたりしてるんだと思うんですが。
でもおかしいじゃないですか「最強王者」って。
F1というのは、1年間世界中のサーキットを舞台に20戦前後を戦い、トータルのポイントで年間のチャンピオンを決めます。その年間のチャンピオンというのが王者であり、昨年の王者がフェルナンド・アロンソというドライバーでした。だから、「王者フェルナンド・アロンソ」というのは事実のとおりです。
じゃあ最強王者って?
当然1年で1人の王者が決まるわけだから、これまでのF1の何十年かの歴史で何十人かの王者が誕生してきたわけです。中には一人で何度も王者に輝く人もいますけど、それでも何十人かの王者がいます。最強王者という言葉を素直に受け止めると、王者の中で最強ということだから、これまでの歴史の中で一番強いということになります。
でもフェルナンド・アロンソってそんなに強いんでしょうか?
今年も彼は王者争いをしていますが、その争ってる相手が同じチームの新人選手。しかも新人にリードされてます。それに、フェルナンド・アロンソを知らない人はたくさんいると思うけど、アイルトン・セナやミハエル・シューマッハはかなり有名で実績も比べ物になりません。フェルナンド・アロンソはこれまでの歴史の中で一番強いと言い切って、みんなが納得するとは思えません。
ということをブツブツ考えてしまうので、僕は地上波の放送に集中できませんが、今週末で今年の王者が決まるようなので、あと一回くらいは我慢して見ようかと思ってます。