大根の葉っぱ

前から思ってました。大根は葉っぱがおいしいって。

いつものようにスーパーに行くと、僕の目に飛び込んでくるものがありました。それはフル大根。通常、大根は白い根の部分だけが売られていますが、珍しく葉がついたままの大根を発見してしまったのです！

いつだったかどこだったか全然覚えてないのですが、大根の葉っぱを食べたことがありました。大根料理というと、おでんや大根おろし、たくあんにブリ大根など、その名のとおり根っこを食べるものばかりで、僕もそういう大根を食べて育ちました。僕は田舎から大根が送られてくるときなんかに見てましたが、大根の葉っぱがどんなだか知らない人もいるかもしれません。葉っぱを食べたとき、僕はとてもおいしいと思いました。

実はどちらかというと大根って、嫌いではないけどそんなに好きな部類の野菜ではなくて、特に火を通すとおいしさが半減するイメージをいまだに持っています。おでんで一番好きな具は大根かもしれませんが、大根のもったいない使い方のようにも思えたり。だから大根おろしとかたくあんが好きで、割と扱いにくい野菜だなと思ってたのですが、葉っぱを食べてからは、圧倒的葉っぱ派となりました。

しかし悲しいかなマイノリティー。葉っぱって基本的に売ってないのです。僕の行くスーパーが悉く仕入れてないだけかもしれませんが、長い間お目にかかっていませんでした。そして葉っぱの味を忘れかけた頃に発見してしまいました。嬉しくて即決で買って帰りました。

さあどんな料理にしようかなと思ったところで、料理法を知らないことに気づきましたが、ホウレンソウや小松菜のイメージで、おひたしと炒め物を作ってみました。

久しぶりに味わう大根の葉っぱ。やっぱりおいしかったです。しゃきしゃきした食感に心地よい苦味。ちょっと違うけど近いのは菜の花の味でしょうか。満足して食べました。余った根っこはどうしようか困りましたが、大根おろしにしてサンマと一緒に食べたらおいしかったです。

しかし誰が大根の葉っぱは捨ててしまうことを常識にしてしまったのでしょうか。

僕は青じそが嫌いですが、それはどうしてもその辺に生えてる草としか思えないからです。大根の葉を食べないやつに、「青じそが嫌いなんてかわいそうに」とか「好き嫌いが多いね」とか言われるのはとても理不尽です。外人が刺身を食べられないのと同様に、習慣の部分も大きいように思えますが、僕にとっては青じそと大根の葉は逆が良かったです…。

でも人間というのは与えられた環境の中で生きていくもの。また大根の葉っぱと出会えるのを楽しみにしたいと思います。