負けられない試合

入院するとひまです。


そんな中でとても重要な役割を果たすのがテレビ。僕はあまり入院中テレビを見ませんでしたが、ほぼ唯一熱心に見ていたのがメジャーリーグ。普段あまり見てなかったのですが、海外スポーツは好きだし、野球は毎日あるのが入院患者にとっていいですよね。


日本人プレイヤーがいるチームの中継が多くなるのはまあ当然なのですが、そのおかげでヤンキースやRソックスの試合を見ることが多かったです。この2チームは同一地区なので毎年地区優勝を争うことになるのですが、今年はRソックスが地区優勝を果たしました。ヤンキースも最後猛追したのですが及びませんでした。


その猛追が問題。シーズン終盤には当然優勝争いが注目され、毎日毎日解説者はその話をしていました。でもその話がひどいんです。


パターン1:Rソックスが他球場で勝ってるor勝ったとき
解説者「ここで離されるわけにいきませんから、ヤンキースは負けられませんね〜。」


パターン2:Rソックスが他球場で負けてるor負けたとき
解説者「ゲーム差を詰めるチャンスですから、ヤンキースは負けられませんね〜。」


パターン3:Rソックスの試合がないとき
解説者「今日はRソックスの試合がありませんから、ヤンキースは負けられませんね〜。」


要するにRソックスが何をしてようが負けられないんじゃん。


通常、試合というのは勝ち負けを決めるためにやっていて、しかもそれぞれが勝とうとしているけどどっちかしか勝てないから、プレーしてる方も見てる方も面白い。だから特にプロが試合をするということは、通常、負けられないってこと。「今日の試合は勝っても負けてもどうでもいいでしょう」なんて解説は耳にしません。解説者が試合前に「今日は負けられませんね〜。」というのはあまり意味がないのです。1がつ〜はしょうがつ〜で酒がのめるぞ〜♪状態です。


ま、負けられないって気持ちはよくわかりますし、それによって俄然その試合に注目してしまう視聴者もいるのかもしれませんが、特にヤンキースファンでもないのにヤンキースの試合を毎日見るハメになった僕にはそう感じられました。


ちなみに本日、ヤンキースは本当に負けられない試合に負けてしまい、シーズンを終了しました。