徹夜

病人というのは、病気でしんどかったりするわけなので、人に助けてもらわないといけません。お医者さんとか看護師さんとか…もちろん治療費は払いますけど。特に入院が必要な場合は、病気を治すことに専念し、無理をせず安静にして、何か異常があったときはすぐに看護師さんに知らせます。


ということで、看護師さんは24時間体制で仕事をしなければなりません。夜勤が必要です。もちろん交代でやるし、コンビニとかいろんな仕事で夜勤はありますが、退屈な入院患者は特に看護師さんって大変だな〜って感じるんです。あるときは昼の勤務、あるときは夜の勤務…そんなのが繰り返されるんだから、絶対体にも悪いし。昔、サーカディアンリズムの研究をしていた僕が言うのだから間違いないです。


特に僕は徹夜が苦手なので、それができるだけでもすごいと思います。考えてみたら、僕はちゃんと徹夜ということをしたことがなかったかもしれません。どんな欲望も眠気に勝てないのです。


初めて徹夜に挑戦したのは高校生のとき。
次の日期末テストだから徹夜すると親に言って、ウインブルドンの決勝とサッカーW杯の決勝をハシゴしたことがありました。でもウインブルドンはどっちが勝ったのかよく覚えてなかったし、W杯は勝利の瞬間は見たけどいつ点が入ったんだかわかりませんでした。


徹夜しようとして失敗したこともありました。それは高校の修学旅行のとき。
ホテルで徹夜で遊んで、次の日の目的地のテーマパーク・長崎オランダ村にバスで向かいました。気がつくと僕はバスの中で寝ていました…。しばらくして僕は目覚めたようです。ただ変なのはバスが動いていなかったこと、そして僕以外だれもいなかったこと。最初はまったく状況が読めなかったのですが、どうやらそこがオランダ村の駐車場であることに気づきました。とりあえず外に出ようと思ってバスの出口に行ったら鍵がかかってる…。閉じ込められて困っていたら、バスガイドさんが発見してくれて、「みんな行ったから探しなさい」と言われて一人歩き出しました。


思った以上にオランダ村は広く、当時携帯電話もなかったので、僕はかなりのアドベンチャーを強いられることになりました。途中、他校の女学生の方々と交流したくなるもグッと抑えてみんなを探しました。しかしとうとう同じ班の人たちに巡り合うことはありませんでした。後で「起こしてくれよ!」と友達に言ったら、呼んだり叩いたりしても起きなかったから、鼻をつまんで息を止めてみたら口から泡を出したのであきらめたと教えてくれました。


ということで、こんなに大変なことをしながら患者を守っている看護師さんに感謝です。
寿命を縮めて看護をしてる感じがするので、なんとかならないかっていつも思いますが、なくすわけにはいかないのが申し訳ないです。