取鳥産

先日スーパーに買い物に行きました。
僕はスーパーに行くと、魚を買う買わないに関係なく魚コーナーに行く習性があります。
魚が好きだし、肉と違って日によって並んでる魚の種類が違ったりするので面白いんです。
ということでこの日も魚コーナーに行きました。


ごきげんで魚を眺める僕。
千葉産のアジを見て銚子沖で泳ぐアジを想像したり、「生サバ」と表示されている魚がマサバではなくゴマサバであることを見抜いて一人満足したり。
そんなときに目を疑うものを発見してしまいました。


取鳥産。


手書きではなく活字で取鳥産。
どんなワープロソフトで「とっとり」を変換しても絶対に出てこない取鳥産。
これはやらかしてる。


でもね、実は僕、鳥取に関しては以前から思ってたことがあるんです。
それは、『鳥を「とっ」と読んで取を「とり」と読むよりは、取を「とっ」と読んで鳥を「とり」と読む方が自然じゃないか』ということです。
まあ取という字は「とっ」でも「とり」でも良いと思うんですが、鳥を「とっ」と読むのがどうしても昔から違和感があるのです。


そうなると、鳥取っていったい何だろう?という疑問が湧き起こってきます。
調べてみると、諸説あるようですが、一説にはある天皇が白鳥が飛んでいるのを発見して捕獲を命じたところ、ようやく出雲の地で捕獲に成功し、捕まえた人に「鳥取」の姓が与えられたとか。
でも漢字での記録しかないので、いつから「鳥取」を「とっとり」と呼ぶようになったのかなどはわからず、結局疑問は疑問のまま。
残ったのは、せっかく頑張って捕まえたのに自分の姓が鳥取にされてしまうなんてなんだかな〜という切ない思いだけでした。
ちなみにそれは小学校のときの阪部(さかべ)君という友達が、名前が似てるというだけで「服部(はっとり)」と呼ばれていたときに抱いた感情と同じでした。


話はそれましたが、取鳥と書いた人が鳥取に対して僕と同じ気持ちを持っているのかどうかはともかく、遠いところからトラックで運ばれてきたお魚は、さんざん焼かれた後、僕の胃袋におさまるのでした。